- クリティカルな目的を設定する力
- 枝葉末節ではなく原理原則を見定める力
- 原理原則から目的を達成する方法を考え抜く力
民間企業で働いて気づいたのは、業界やサービスに関する知識や経験がほとんどなくても、上の3つの力があれば、サービスを大きく成長させる方法を見つけたり、新規事業を考えたりできること。
一方、意外と世の中は、原理原則よりも、周りの動向の情報収集や模倣ばかりしてるので、他でやってるのをやったらこうなった「やっこう」で溢れてる。そして、それがスマートだと思われている。ただ、やっこうでは、表面上だけのトライアンドエラーを繰り返すだけで、イノベーションはいつまでも起こらない。
大学時代、物事の原理原則を実際現象の枠を超えて探求する構成論的研究は、実社会では役に立たないと言われてた。確かに、営業や事務仕事ではあまり役立たないけど、新たな事業を考えたり人々の行動変容を促すマーケティング全般では大いに役立った。ただ、業界や日常の常識から外れるような提案をする場合が多いので、理解されるまでにかなり時間がかかるのが、とても苦労するところ。
昨今、AIやデータサイエンスがもてはやされてるけど、目的と原理原則がスカスカだと、何も生み出さない。ところが、その穴を埋める人が民間にあまりいないことが分かってきた。一方、大学では、そういう人がまだまだ埋もれてる気がする。その橋渡しできる良い仕組みできないかなーって思う今日この頃。